試作版 2026年10月26日

釜石・大槌の中小企業向け AI活用セミナー

ChatGPTで読み解く、
自社の売上・コストと改善のヒント

「売上は増えたのに、なぜ利益が残らない?」を表一枚から考える

2027年1月19日(火)/120分/PC持参推奨
講師:田中大樹

はじめに

今日、帰るときに持っているもの

1

要因整理と順番の一枚

利益が減った理由の候補と、来月まず確かめること

2

保存したAIレシピ

うまくいった頼み方。次は空欄を埋めて貼るだけ

3

次に使う日

2週間で3回。小さな仕事でよい

今日の目標は「分かった」ではなく「来月、一人で始められる」。最後に、講師なしで開き直せるかを試してから帰ります。

はじめに

今日の流れ(120分)

手を動かす時間:約70分

10分気になる数字を一つ書く・ChatGPTの基本操作
20分講師の実演:表から「何が変わったか」を整理する
25分実習① 変化を見つけ、事実と原因の仮説を分ける
10分休憩(操作の個別フォロー)
30分実習② 改善案を比べ、確かめる・取り組む順番を作る
15分続ける仕組み レシピを保存し、次に使う日を決める
10分再開テスト・質疑応答

はじめに

こんなこと、ありませんか

売上は前年並みなのに、手元に残るお金が減った

原価が上がった。全部値上げするしかない?

数字は毎月まとめている。でも報告で終わり、次の手を考える時間がない

事前アンケートから(当日差し替え)

皆さんが数字で気になっていること・AIで止まっているところを、ここに載せます。

例:「何を聞けばいいか分からない」「計算が合っているか不安」

まず、自社で気になっている数字を一つ、手元の紙に書いてください。

はじめに

今日のルールは3つ

1. 入れない情報

個人名・取引先名・社外秘はそのまま入れない。「A社」「商品1」に置き換える

2. 答えは下書き

数字は元の表で、事実は原資料で確かめる。AIも計算を間違えることがある

3. 決めるのは人

AIは整理と案出しの係。どれをやるかは自社で決める

入力した内容の扱い(学習に使うかどうか等)は、各サービスの設定で選べる場合があります。会社のルールがあればそちらを優先してください。

はじめに

ChatGPTの基本操作

  1. chatgpt.com を開いてログイン
  2. 左上の「新しいチャット」を押す
  3. 下の入力欄に、文字や表を貼り付ける貼り付け:Ctrl+V(Macは ⌘+V)
  4. 改行は Shift+Enter、送信は Enter
  5. 答えは下のコピーボタンで写せる

私は【業種】の【役職】です。会社の数字について相談したいです。相談する前に、どんな数字を用意すればよいか、3つ教えてください。

今日の型

AIとの進め方は、いつもこの4つ

  1. 1渡す目的と材料(表・メモ)をそのまま貼る
  2. 2聞いてもらう「足りない情報は先に質問して」と頼む
  3. 3確かめる元の表と照らす。電卓で2か所
  4. 4直して残す気になる点を直させ、頼み方を保存

たとえるなら、AIは「腕のいい新人」。材料を渡し、分からないところは聞いてもらい、出てきたものは上司が確かめる。うまくいったら「次もこの手順で」とメモを残す。

実演 20分

頼み方で、答えが変わる

よくある頼み方

この表を分析して。

→ 一般論が長く並ぶ。何に使えばいいか分からない

今日の頼み方

目的:粗利が減った理由を考え、次に確かめることを決めたい 材料:商品別の表(前年と今期) お願い:計算して表に/増減の大きい順に/計算式も 約束:推測で埋めず、足りなければ質問

粗利(あらり)=売上-原価。商品を売って、材料などの費用を引いた残り。

実演 20分

サンプル:A社(架空)の商品別の数字

惣菜・水産加工品の製造販売。前年同期と今期、各6か月

商品数量 前年数量 今期単価 前年単価 今期1個の原価 前年1個の原価 今期
煮魚セット4,0004,100800800480590
いかめし3,0002,900600600330360
塩辛(瓶)5,0004,200500550250260
弁当用惣菜(業務用)6,0008,000300300230240
贈答セット8007503,0003,0001,7001,750

数字はすべて架空です。表はテキストで配布します(コピーして貼るだけ)。

実演 20分

依頼文A:変化を読み取る

あなたは中小企業の経営を手伝う相談役です。 目的:利益(粗利)が減った理由を考え、次に確かめることを決めたい。 下の表は、A社の商品別の数字です(前年同期と今期、各6か月)。 1. 商品ごとに、売上と粗利(売上-原価)を前年と今期で計算し、表にしてください。 2. 粗利の増減が大きい順に並べ、何が変わったか(数量・単価・原価)を書いてください。 3. 計算に使った式を示してください。 数字が足りない・読み取れない場合は、推測で埋めずに質問してください。 【ここに表を貼る】

実演 20分

答えを、元の表で確かめる

商品粗利 前年粗利 今期増減
煮魚セット1,280,000861,000−419,000
いかめし810,000696,000−114,000
贈答セット1,040,000937,500−102,500
塩辛(瓶)1,250,0001,218,000−32,000
弁当用惣菜420,000480,000+60,000
合計4,800,0004,192,500−607,500
電卓で2か所だけ確かめる

煮魚セット今期:
4,100 ×(800 − 590)= 861,000

合計の粗利:4,192,500

売上は約28万円増えたのに、粗利は約61万円減った。

表は講師が検算した値です。AIの答えの書き方は毎回少し変わります。

実演 20分

質問を重ねて、考えを深める

  1. 何が一番変化しましたか?金額の大きい順に3つ
  2. ほかの説明はありますか?原因の候補を3つ以上、確かめる方法つきで
  3. 判断するのに足りない情報は何ですか?
  4. ここまでを「表から分かる事実」「原因の仮説」「足りない情報」に分けて

2を聞いた時の答え(例)1. 煮魚セットの原価上昇 → 仕入れの請求書を月別に確認 2. 塩辛の数量減は値上げのせい? → 取引先別の数量を確認 3. 粗利率の低い弁当用惣菜が増えた → 注文元を確認

「全部値上げ」では説明しきれないと分かることが第一歩。

実習① 25分

自分の手で、同じ流れをやってみる

  1. 新しいチャットを開き、依頼文Aとサンプル表を貼って送る
  2. 答えの表のうち、2か所を電卓で確かめる一番大きい増減の行と、合計
  3. 質問を重ねる(前の画面の1〜3から、好きなものを)
  4. 最後に「表から分かる事実/原因の仮説/足りない情報に分けて」と頼む

早く終わった方:塩辛の値上げは正しかったか?を、AIに「判断材料を挙げて」と聞いてみてください。

実習① 25分

できたかチェック/つまずいたら

  • 電卓で2か所、答えと合った
  • 「事実」と「仮説」が分かれている
  • 確かめる方法が、仮説ごとに書いてある
  • 足りない情報が挙がっている
計算が合わない
「計算式を1行ずつ見せて」と頼む。表の列がずれていないかも見る
答えが一般論
「この表の商品名と数字を使って説明して」と返す
答えが長すぎる
「5行以内で」「表だけで」と頼む

休憩 10分

操作で困っている方は、この時間に声をかけてください

実習② 30分

改善案を比べ、順番をつける

ここまでの整理をもとに、改善案を5つ出してください。 それぞれ「粗利への影響の目安」「手間とお金」「リスク」「始める前に確かめること」を表にしてください。 そのうえで、来月までに手をつける順番の案を、理由とともに示してください。 決めるのは私です。決めつけず、判断に必要な材料を示してください。

コースA

自社の数字がある方:表を差し替えて、依頼文Aからもう一度

コースB

サンプルの続き:依頼文Bで改善案を比べる

自社の数字は、商品名・取引先名を「商品1」「A社」に置き換えてから貼ってください。

実習② 30分

持ち帰る一枚:要因整理と順番

サンプルでの記入例

気になっていること
売上は増えたのに、粗利が約61万円減った
表から分かる事実
煮魚セットの原価が1個480→590円。粗利減の約7割はここ
原因の仮説
魚の仕入れ値の上昇/歩留まりの低下/塩辛は値上げで数量減?
足りない情報
原価の内訳、取引先別の数量、弁当用惣菜の注文元
改善案と順番
①原価の内訳を確認 ②煮魚セットの価格・規格を検討 ③…(AIの比較表をもとに自分で決める)
来月まず確かめること
担当:○○ 期日:○月○日 結果の見方:内訳のどれが上がったか

実習② 30分

自社の数字がそろっていない時は

原因を決めつける前に、「何を記録すれば判断できるか」を決めるのも立派な一手です。

私は【業種】です。【気になっていること】を判断したいです。必要な数字と、毎月の記録の仕方を、手間の小さい順に提案してください。紙で記録している前提でお願いします。

そろえると比べやすい数字(例)
  • 商品別の数量・単価(月別)
  • 主な材料の仕入れ値(月別)
  • 取引先別の売上

仕入れの量だけで、使った量や適正な発注量を決めないでください。在庫や廃棄も合わせて見ます。

続ける仕組み 15分

うまくいった頼み方を「AIレシピ」に

目的:【例:粗利が減った理由を知り、来月やることを決めたい】 比べる期間:【今期】と【前年同期】 表:【ここに貼る】 お願い: 1. 変化の大きい項目と、その内訳(数量・単価・原価など)を表にする。計算式も示す。 2. 「表から分かる事実」と「原因の仮説」と「足りない情報」を分ける。 3. 仮説ごとに、確かめる方法を挙げる。 4. 改善案を比べ、手をつける順番の案を理由つきで出す。 足りない情報は推測せず、先に質問してください。

次からは【 】を埋めて貼るだけ。材料が変わっても手順は同じです。

続ける仕組み 15分

レシピの置き場所を作る:プロジェクト

  1. 左のメニューで「プロジェクト」→「新しいプロジェクト」
  2. 名前を「数字の相談室」にする
  3. プロジェクトの「指示」に、右の文を貼る
  4. レシピを最初のチャットとして送っておく
  5. 次からは、このプロジェクトの中で始める

当社は【業種】です。数字は推測で埋めず、計算式を示してください。事実と仮説を分け、決めつけずに判断材料を示してください。

プロジェクトが使えない場合:レシピをスマホのメモか、LINEの自分用メモ(Keepメモ)に保存します。

続ける仕組み 15分

次の一回を決める:2週間で3回

1

先月を比べる

先月と前年同月の売上を貼って、レシピで比べる

2

一つを掘る

気になる商品1つの原価の内訳を書き出して聞く

3

確かめて報告

AIが挙げた「確かめること」を1つ実行し、結果を同じチャットに伝える

手元の紙に書いてください

1回目:月 日 題材:  置き場所:プロジェクト/メモ

続ける仕組み

止まりそうな時は

事前アンケートで多かった止まりポイントに差し替えます

答えが一般論でつまらない
「この数字を使って」「商品名を挙げて」と返す
何を頼めばいいか分からない
レシピを貼るだけ。または「何を用意すればいい?」と聞く
間違いが怖い
2か所を電卓で確かめる。計算式を出させる
入れてよい情報か不安
名前を伏せる。会社のルールを先に確認
忘れて使わなくなる
月初の数字が出る日を「レシピの日」にする
回数の上限に達した
時間をおいて再開。必要ならプランを検討

再開テスト 10分

講師なしで始められるか、試してから帰る

  1. 1閉じるブラウザを一度すべて閉じる
  2. 2開くChatGPTを開き直す
  3. 3見つけるプロジェクト(またはメモ)を開く
  4. 4動かすレシピを貼り、数字を1つ変えて送る

4まで一人でできたら、今日はおしまいです。そのあと質問をどうぞ。

数字は「答え」ではなく、
次に確かめることを決める「材料」

渡す → 聞いてもらう → 確かめる → 直して残す。
来月の数字が出たら、レシピを開いてください。